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表紙の仕上がりは印刷法で違う?

同人誌の本文は線描きですからスミ刷りが基本ですが、見栄えを良くするためにも、目にした人にストーリーのイメージをより具体的にもってもらうためにも、表紙だけはカラー印刷にする場合があります。
しかし、カラー印刷と言っても「フルカラー」と「多色刷り」と2つの印刷方法があります。それぞれ仕上がりも違いますし、印刷料金も違います。

印刷する紙によっても仕上がりが変わってくるよまた、印刷する紙質によっても、発色が変わり仕上がりが違ってくることも覚えておきましょう
ケント紙のように表面がツルツルな紙、触るとザラザラと少し凹凸がある紙、真っ白ではない紙など、印刷用紙には様々な種類があります。
予算とも関係してきますが、自分が求める仕上がりのイメージを印刷所に伝え、より希望に近い仕上がりが得られる紙を選ぶことも重要です。

フルカラー印刷って?

フルカラー印刷とは、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色分解によって様々な色を作り出し印刷する方法です。
最近ではこれに蛍光ピンクを足した5色分解や、マゼンダ(M)と蛍光ピンクを差し替える4色分解もあります。
フルカラーそれぞれの色の出方を簡単に紹介しておきますね。

  • 基本の4色分解…蛍光色は作れない、全体的に落ち着いた発色になりやすい
  • 蛍光ピンク差し替え4色分解…赤の発色が若干薄まる代わりに、肌色の発色が良くなる
  • 広域色カラー…オレンジ、ブルーバイオレットの色域まで拡大されているため、鮮やかさを保ったままで透明感と深みのある色表現のバランスが整った仕上がりになる

一応上記が仕上がりの目安ですが、仕上がりは印刷所の技術に左右されるところも大きいと言えます。
ですから優れた技術を持った信頼で着る印刷所に依頼することが重要と言えます。
ちなみに、印刷料金は、基本の4色分解、蛍光ピンク差し替え4色分解、広域色カラーの順で高くなります。

フルカラーで失敗しないコツフルカラー印刷で失敗しないための注意点としては、それぞれの分解による色の仕上がりを理解して表紙原稿を作成するということです。
まず、原稿を描く前に、予算なども考慮しどの分解方法にするのかを決めておきましょう。

基本4色分解のフルカラー印刷をするのに、蛍光色を使用して原稿を仕上げても、印刷したらその蛍光色はうまく出ませんから、思い描くイメージとは違った仕上がりになってしまいます。
また、黄色や緑の蛍光色はうまく表現できません。
蛍光ピンクを足した5色分解では、あくまで肌色などの赤系統の色の発色が鮮やかになると理解しておきましょう。

多色刷りって?

多色刷りとは色をスキャナー分解せずに、色ごとに色版を作成した原稿を、色の数分だけ重ねて印刷する方法です。
使ったことがある人は分かると思いますが、プリントゴッコと同じ要領ということです。

多色刷りって大変な作業!色を多く使う場合、その色数分の原稿を用意しなければならいので、結構大変な作業になる場合もあります
例えば、髪の毛を黒、顔を肌色、リボンを赤色にしたいなら、原稿はそれぞれのパーツを別々に3枚用意しなければなりません。
そういう理由もあって、最近ではフルカラーの方が主流となっています。
しかし、指定した通りの色で仕上がるというメリットや、多色刷りならではの味のある仕上がりは魅力的です。
絵に自信のある方は、ぜひ挑戦してみるといいかもしれませんね。

多色刷りで失敗しないために一番重要なのは、印刷した時にそれぞれのパーツが大きくズレてしまわないように位置をきっちりと合わせて描くことです。
また、印刷では多少のズレは必ず生じますから、ズレても大丈夫なように主線は太めにして描くのが失敗しないポイントです。